こんにちは、野々蘭(@nonolog0901)です。
みなさんは「ストックイラスト」をご存知ですか?
ストックイラストとは、イラスト素材をダウンロードできるサイト、およびその素材のこと。
そして多くの場合、登録した素材のダウンロード数に応じて収益が発生する仕組みになっています。
※個人でストックサイトをやっている方もおり、その場合は広告などで収益を得ていることもあります。
コロナ禍や副業ブームも相まって、近年一気に描き手が増えたとか。
そんな世界に今から参入して、結果を出すのはなかなか難しいかもしれない…と思いつつも、やっぱり興味があることはとりあえずやってみたい!
そんなわけで、今回は簡単に「ストックイラスト」をご紹介しつつ、自分自身の今後の課題についても考えていきたいと思います。
あくまで初心者なりのご紹介なので、実績やノウハウなどはありませんが、みなさんの働き方やスキルを活かすヒントになれば幸いです。
どんなサイトがあるの?
無料サイトと有料サイト
ストックイラストサイトには、無料で素材をダウンロードできるサイトと、有料で素材を購入するタイプのサイトがあります。
無料のサイトは会員登録のみで素材をダウンロードできるなど、ユーザーにとっても手が出しやすいため、ダウンロードされやすいというメリットがあります。
その反面、収益の単価が低かったり、著作権譲渡などの条件に注意が必要です。
クリエイターとしての登録自体は無料の場合が多いけど、「作品数を揃えてから登録依頼するサイト」や、「簡単なテストを行ってからでないと販売できないサイト」など、サイトによって条件が様々だよ。
有名なストックイラストサイト
- イラストAC …など
色々なサイトがあると、迷ってしまいますよね(私も現時点では、PIXTAさんでしか登録できていません)。
ただ、有料サイトには「会社に著作権を譲渡しない」タイプのサイトが多いため、その場合は同じ素材を複数のサイトに登録することも可能です。
しかし、先程も触れたとおり「会社に著作権を譲渡する」タイプだと、別のストックサイトに登録したり販売することができなくなります。「イラストAC」さんがこのタイプですね。
私のよく見る動画クリエイターさんも、無料のストックイラストを使用していると言っていたし、ダウンロードのハードルが下がるのは魅力的ですが…。
このあたりはよく考えて選ばないといけないなと、ストックイラストの先輩方のブログを見て学びました。
個人で運営されているストックイラストサイト
番外編として、「自分でストックイラストサイトをつくる」というやり方もあります。
言わずと知れた「いらすとや」さんのようなイメージですね。
イラストタッチが個性的だったり、何か強みとなるニッチなジャンルがあったり、そういった方は個人のサイトで勝負するというのも一つの手かもしれません。
サイト自体を知ってもらうこと、検索性が高く使いやすいサイトをつくること、ここの素材を使いたい!と思わせる魅力があることなど、登録制のサイトにはない課題が出てきそうですね。
私個人としてはとても憧れるのですが、まずは実際に素材をたくさん描いてから考えようと思います。
※今回の記事では、主にこういった個人サイトではなく、登録制のサイトについてお話します。
ストックイラストのメリットとデメリット
ここからは、一般的に言われているストックイラストに挑戦するメリット・デメリットを、私個人の意見も交えつつご紹介します。
メリット
- 自分の好きなこと(絵)が収入につながる
- 自分が動いていないときでも売れれば収入になる
- ストックサイトを通じて認知度を上げたり、仕事の依頼がくることもある(ポートフォリオになる)
- 自分の描いた素材が使われているところを見かけるかも?
①自分の好きなこと(絵)が収入につながる
そもそもの話ですが、既に自分がやっていること・好きなことだったからこそ「やってみよう」と思えたので、同じように感じる方も多いと思います。
また、いわゆる「神絵師」と呼ばれるようなリッチで個性的な絵が描けなくても、ニーズさえ掴めれば必要とされる世界です(そこを探るのがまた難しくはあるのですが…)。
「絵の仕事は憧れだけど、いきなりクライアントワークは…」という方や、「仕事や家庭のスキマ時間に、自分のペースで絵を描きたい」という方にも挑戦しやすいと思います。
②自分が動いていないときでも売れれば収入になる
記事タイトルにもあるとおり、ストックイラストは「ストック型収入」に分類されます。
自分が働かなくてもお金が入ってくる仕組みをつくり、収入を得ること。
ブログやYouTubeのようにコンテンツを蓄積していく(一時的に作業は要る)ものや、不動産や株の配当収入などの「不労所得」もその代表。
反対に、一度限りの労働や商品の対価として得る収入を「フロー型収入」と言います(不労所得はフロー型じゃなくてストック…ってややこし!)。
この場合は完全な「不労」所得ではなく、絵を描く時間はかかります。
ですが、それを蓄積していくことで、自分が寝ている間にも収入が入る「仕組み」になるのです。
フリーランスのクリエイターさんの話を聞いていると、案件を貰える月ばかりではないため、こういったストック型の収入源もバランス良く持っていると助かる…と仰っていました。
もちろん、会社員の方や専業主婦の方にとっても、この仕組みがあったら強いですよね。
③ストックサイトを通じて認知度を上げたり、仕事の依頼がくることもある
私自身は始めたばかりなので経験はありませんが、実際に別のお仕事につながることはあるそうです。
それは、ストックイラストがそのまま「私はこういう絵が描けます」というポートフォリオになるからだと思います。
そのためにも、いくつかのタッチに絞って同じクオリティで描き分けられるようになったり、自分の得意ジャンルなどを見つけて、カオスになりすぎるのを避けたいですね…。
④自分の描いた素材が使われているところを見かけるかも?
これはメリットというか、いつかそんな経験をしてみたいという個人的な願望でもあります(笑)
実際に誰かの役に立てたということが実感できたり、どういった用途で必要としてもらえたのかなどを知れたら嬉しいですよね。
まずは何よりダウンロードされねばですが…
デメリット
- 労力をかけても売れるとは限らない
- 画力以外の知識や情報収集力が試される
- 登録や審査に時間を要する(審査で販売NGとなる場合がある)
- イラスト形式によっても売り上げが左右される?
①労力をかけても売れるとは限らない
正直、これに尽きますよね。
登録自体は無料ですし、大きなデメリットがあるわけではありません。
ただ、自分では頑張ってたくさん描いても、それに見合う(と思える)収入につながるとは限りません。
そこには色々な要因があると思いますが、それを探って改善したり、試行錯誤していこう!と思えないと、継続自体ができないかもしれません。
「30枚登録して1枚DLされるか…」「自分は2,000種類登録しました!」なんて言葉が飛び交う世界…
普段キャラクターイラストや10時間かけるような絵を描いていると気が遠くなりそうな話ですが、「素材イラスト」なのでちょっと感覚が違うんですよね。そこを忘れずに…。
②画力以外の知識や情報収集力が試される
先程メリットの方で「神絵師じゃなくてもOK」というようなことを書きましたが、逆を言えば「絵のスキル以外も試される」ということです。
世の中の状況や流行、新しく出てきた概念などに関する絵をいち早く描いたり、季節の需要を先取りして描いたり。
また、「どういった場面、媒体で使われるか」「どういう絵なら使いやすいか」など、使う側の視点(デザイナー的視点)になって考えられる力も重要になってくると思います。
偉そうに話していますが、このあたりは私も本当に未熟なところなので、自分なりに勉強していこうと思います。
③登録や審査に時間を要する(審査で販売NGとなる場合がある)
素材をサイトに載せてもらうには、各サイトごとに登録し、タイトルやタグ付け(これが面倒らしい)などの設定、そしてサイトの審査を受ける必要があります。
複数のサイトに登録している場合、これがなかなかに手間だったり、サイトごとに「クセ」があったりするようで…。
また、サイトによって審査の期間や厳しさが異なるとも言います。
私自身はまだ複数のサイトに登録をしていないため、本当の大変さを理解していないと思いますが…。
とにかく、「描けた!よし、今日から売ろう!」とはいかないんですよね。
お客様に使ってもうらうにあたって、問題がないかダブルチェックしてくれるのはありがたい!と前向きに捉えておきましょう。
④イラスト形式によっても売り上げが左右される?
ストックイラストサイトでは、主に「JPG形式」「PNG形式」、そして「AI形式」「EPS形式」で素材が投稿できます。
「JPG形式」、「PNG形式」は画像データとして馴染みがあり、私が使用しているイラストソフト「CLIP STUDIO PAINT」でも保存できる形式です。
しかし、これらの形式の画像(ラスターイラスト)は、使用する際に拡大縮小すると、線がぼやけたり劣化してしまうんです。
その点、多くのデザイナーさんが使用している「Adobe Illustrator」の形式である「AI形式」(ベクターイラスト)であれば、拡大縮小しても画質を保つことが可能です。
なので、イラレを扱う方が素材を探しているときに、「JPG」「PNG」のみの素材と「AI形式」の素材があったら……と考えると、クリスタ勢にはちょっと厳しく思えてしまいますね。
とはいえ、一概に「AI形式じゃないと売れない」とは言えないようですし、アナログイラストを「JPG」「PNG」形式にして販売している方もいらっしゃいます。
その人の画風との相性もあると思いますし、「自分がどんな素材をつくりたいか」「どれくらいチャンスを増やしたいか」なども考えつつ、ひとまず描ける画材(ソフト)で挑戦してみる!というのも良いのではないでしょうか。
個人的な今後の目標・課題
さて、色々とご紹介してきましたが、私もまだまだ初心者の身…。
最後に、これから頑張りたいことや課題についてお話して終わろうと思います。
まだまだ作品数は少ないですが、良ければ私が登録している作品も覗いてみてくださいね!
まずは100枚!
数枚登録したくらいでは試行錯誤にならない、ということはよく分かったので、まずは100枚!
その中で、作業の効率化をしていったり、自分が得意なタッチやジャンルを絞っていけたらいいなと思っています。
また、やみくもに描きたいものを描くだけにならないように、先人の方々がネットに書いてくださっているアドバイスなどを参考にしながら、使う人のことを考えた絵が描けるようになりたいです(と言いつつ、既に趣味に走って地雷系女子を描いたりしている件)。
複数のサイトに登録する
先述したとおり気になるサイトがいくつかあるので、掛け持ちしてみようと思います。
サイトによって売れる傾向が異なる、相性がある、なども聞くので、実際そうなのか試してみたいです。
ただし、作品数が増えてから登録するのは結構しんどいらしいので、少ないうちにさっさと始めなければ…。
「Adobe Illustrator」を使えるようになる
悩むところではありますが、ストックイラスト以外でも創作活動をするうえで役立てたいので、挑戦してみたいです。
学生時代、ほんの数時間だけ触ったことがあるのですが、そのときに「私には無理!」と思ったことだけがずっと記憶に残っていて、長い間避けてきたんですよね(-_-;)
※昨年、1ヶ月無料のお試し期間にイラレでコースター用イラストを描きましたが、本当に苦戦しました…。ろくに勉強してないのに挑んだ自分が悪いんですが…。
作品や出来ることの幅を広げるためにも、一回真面目に勉強しようと思います!
さいごに
というわけで、「ストックイラストとは?」というご紹介と、私自身の今後の課題・目標についてお話しました。
最近は挑戦する人が増えているとはいえ、まだまだ「ストックイラスト?何それ?」という方も多いと思います。
今回記事を書いたのは、「野々蘭こんなことはじめたよ!」というお知らせでもありますが、同時に「私のブログの読者さんは絵を描くのが好きな方も多いし、こういった話が新しい挑戦のきっかけになるかも!」と思ったからです。
現状ではまだまだ経験をお伝えできる程活動できていませんが、今後続けていくうえで、定期的に状況や気付きなどをお話していけたらいいなと思っています。
興味がありましたら、応援だけでもしていただければ幸いです!
リクエストやご提案など、(必ず描けるわけではありませんが)良ければお気軽にお声かけください!
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!
▼登録しているイラストの例