ドキドキわくわくしながら納品された自分の作品を見て、「うわぁああ!やらかしたー!!!」と叫んだことはありますか?
こんにちは、野々蘭(@nonolog0901)です。
今回は、私自身が同人誌やグッズ製作でやらかした失敗談について、「準備編」「データ作成編」「その他」に分けてまとめてみました!
見ていただければ分かるとおり、失敗談にしては、ドラマチックさや面白みに欠けるものばかりだと思います(笑)
しかし、この地味な「うわぁああ…」が結構メンタルにくるし、ただでさえてんやわんやなイベント前に起きるとめちゃくちゃ焦るんですよね…。
だからこそ、「そういえば野々蘭がこんなミスしてたけど、私のデータは大丈夫だよね?」と思い出してもらったり、「初めて同人誌を作るけど、どこに気を付けたら良いんだろう?」という方のヒントにしていただければ幸いです。
最後におまけとして、自分用に作った「同人誌・グッズ製作チェックシート」を載せてあります!使えそうな方は是非お使いください!
準備編
本やグッズの製作をはじめる前に、まずは印刷会社さんを選んだり、指定のテンプレートをダウンロードしたりと準備が要りますよね。
何度かお願いしているところなら慣れてきますが、はじめての会社さんの場合は、特にドキドキすると思います。
製作の注意点などのページを熟読するのはもちろんですが、「別の会社はこうだったからこういうものだろう」と思い込んでいると、意外なところでGo to 落とし穴だったりするので要注意。
出だしがミスっていると、完成後に取り返しのつかないことになったりもするので気を付けましょう!
印刷会社さんの予約状況やお知らせの確認を怠っていた
自分用の個人的なグッズ製作を除き、大体は「このイベントまでに作りたい」という〆切があると思います。
私は以前、「原稿に着手する前に注文(予約)する」という考え方がありませんでした(※)。
なので、納品希望日から営業日数などを逆算して自分の中で〆切をつくり、完成次第注文→即入稿というスタイルになります。
(そういうものだと思い込んでいたので、他の方が「まず予約しちゃう」と仰っていたのを見て目から鱗でしたw)
どのみち、〆切に間に合うよう頑張るのは変わらないんだけどね…。
しかし、あるとき「完成したから注文するぞ!」とホームページに行ったところ、自分が想定していた日数の納期コースが、注文受付を終了していました。
そらぁ予約してないんだから、そういうこともあるだろうよ…と今なら思えますが、それまでたまたま上手いこと受け付けてもらえていたので、そのときは想定外の事態に焦りました(笑)
結局、少し日数の短いコース(その分お値段は上がります)で無事に間に合いましたが、それ以降同じ会社さんを利用する際には、先に注文するようにしています。
※「予約」という概念のない印刷会社さんもあるので、自分がお願いしたい会社さんのシステムをしっかりチェックしよう。
他にも、TOPページやSNSなどで、一時的な受付停止や在庫切れなどのお知らせをしている場合もあります。
完成してから気付いた!ということがないように、原稿中もホームページなどをちょこちょこ確認することをオススメします。
テンプレートを間違えてダウンロードしていた
最近はグッズの種類も豊富になり、各社で専用のテンプレートが配布されていることが多いです。
そのため、「専用のテンプレートを使用してください」という指示がある場合は、必ずそれに従うようにしましょう。
…で、そこまでは理解できていたのですが、私は誤ったテンプレートをダウンロードして、そのまま入稿してしまったことがあります。
その会社さんでは、同人誌の中綴じ製本と無線綴じ製本とで、2種類のテンプレートを用意してくれていました。
なのに私は、「中綴じ用」のテンプレートを使用し、「無線綴じ」で注文をしていたのです…。
中綴じ印刷の場合、中央がホチキス止めになっているため、開くとノド(ページの中央)に近い部分もよく見えます。
しかし、無線綴じは中央部分が開ききらないため、ノドに近い部分に印刷があると読みづらくなってしまいます。
テンプレートが2種類あるのは、この特性に配慮して、無線綴じ印刷の際に印刷が中央部分にこないようにしてくれていたんですよね。
にもかかわらず、私は中綴じ印刷用のテンプレートを使って、わざわざ中央が読みづらい本を作ってしまったということになります。
通販の際には、見づらい部分の画像を載せて、ご理解いただいたうえでお買い上げくださるようお願いしました…。本当にすみません。
ちなみに、すべての印刷会社さんがテンプレートを配布していたり、中綴じと無線綴じを分けて用意しているわけではありません。
ただ、同人誌をつくる際には、中綴じか無線綴じかで中央の読みやすさが変わるということは意識しておいた方がいいと思います!
グッズ系も、テンプレのサイズ間違い(5cmなのに7cm用で描いちゃうとか)にはご注意を。
データ作成編
一番多いのがこの、データ作成時のミスではないでしょうか。
しょうもないミスが多いわりに、地味過ぎてさらっと見逃してしまいがちだからタチが悪いです(私の場合です)。
結局は「入稿前にしっかり確認する」くらいしか手立てがないので、余裕をもって入稿できるようスケジュール管理するというのが、一番の対策になると思います…。
それが出来たら苦労はしないんだよなぁ…。
少なくとも、完成したあとに一度休憩を挟むとか、疲労困憊状態で確認作業をしないようにしたいですね(自戒)。
疲れきった後のチェックなんて、あんまり信用できないからね。
「レイヤーずれ」や思わぬ「汚れ」が…
「とりあえず漫画やイラストが完成して一安心!」
「あとは変なところがないかチェックしよう!」
というフェーズで、チェック中にうっかりレイヤーをズラしてしまったり、ペンで変なところに書き込んでしまったり…というのを何回かやらかしています(学習してくれ)。
デジタルあるあるなのか私だけなのか分かりませんが、画面を拡大して手のひらツールなどでギャンギャン動かしていたりすると、いつの間にか思いもよらない部分を触っていたりするんですよね。
画面上を移動しているだけのつもりが「レイヤー移動」になっていたり、ペンに切り替えた際にイラストの上に謎の点を打っていたり…(初めてシールを作ったときにコレをやらかし、泣きました)。
しかも自分ではチェックをしているつもりなので、「よし、大丈夫だった!」と安心し、結局納品後に気付いたりするんです。
マジでいいかげんにして欲しい\(^o^)/
回避方法としては…
- 最終チェックは、(うっかりで)手を加えられない画像形式などで確認
- 拡大して細部ばかり見ず、必ず全体を見る(できれば原寸大で)
って感じでしょうか。
めちゃくちゃ当たり前なことかもしれませんが、改めて今後も気を付けようと思います。
ちなみに、私の同人誌制作の過程については、こちらの記事でも紹介しています。
ご参考までに。
「見開きページ」の作り方を読んでなかった
左右のページがつながっている「見開きページ」は、上手くつながるよう、他の単独ページとは違う作り方を指定されている場合があります。
普段めったにやらないのでうっかり読み飛ばしてしまい、印刷会社さんから修正するようメールを頂きました(すみません、そして助かります…)。
見開きや表紙の作成など、通常の本文と異なるページは注意点が多いので、必ず作り方をご確認ください!
イラストが左右反転になっていた
以前記事にもした、A4サイズ詰め放題で、アクスタやアクキーを作ったときのことです。
詳しくはこちらの記事を見ていただきたいのですが、並べる際に上下反転をしたところ、イラストが左右反転になったまま入稿してしまいました。
これもしょうもないミスではあるのですが、とにかく言えるのは、『完成したテンションで入稿を急ぐな』、『できることなら時間を空けて、落ち着いて見直せ』ということです(自戒その2)
クセで拡大・縮小→線が細すぎて再入稿に
こちらのビッグクリップを作った際のお話。
グッズによっては、線が細すぎるとうまく印刷できないため、「●pt以上の線で描画してください」と指定されている場合があります。
ちゃんと読んで理解していたつもりでしたが、描いたあとに「ちょっとバランスが気になるな…」などいつものクセで無意識に縮小していたようで、またしても印刷会社さんから「線が細すぎて印刷できない」と修正のメールを頂きました。
記事にも書きましたが、たまたまCLIP STUDIO PAINTの「ベクターレイヤー」機能を使って描いていたため、「確かにここが細いみたい!よし、8pt以上に変更!」と簡単に修正することができました。
以前はベクター機能に対して苦手意識があったのですが、最近はストックイラストなどでもお世話にになっていて、とてもありがたい機能だと思っています。
想定していた色味にならなかった
使っているモニターだったり、RGB印刷かCMYK印刷か、また印刷会社さんによる機械の違いなど、様々な要因でどうしても起きてしまいます。
大体は許容範囲だったりしますが、ときには予想外なイメージに仕上がることも…。
こればっかりは、色々なグッズや印刷会社さんを試して、経験を積んでいくしかないのかなぁというのが現状です(何か良い解決方法があればご教示ください)。
とりあえず「彩度が高い色」、「淡すぎる色やコントラストの低すぎる配色」には注意が必要だと意識しています。
ここに関してはまだまだ勉強中です。
その他
アプリで簡単にアクスタを作れる!…はずが…
一時期よく広告を見かけていた、スマホで簡単にアクリルグッズが作れるアプリを試したことがあります。
イラストをアップロードすると、AIがイラスト部分を切り抜いてくれて、カットラインなども作ってくれる便利なシステムです。
ただ、AIが思いもよらないところ(顔の一部)を透過にしてしまったことに気付けず、納品されてから気付いてショックでした…(-_-;)
一応AIが透過した部分を自分で確認して修正することも出来たようですが、透過されている部分が細かいとすごく分かりづらい仕様だったので、個人的には「同人系の印刷会社さんに頼む方が合っているな」と思いました(笑)
シンプルなイラストや写真で、自分用に気軽に作りたい!という方は試してみるのも良いと思います。
その際は、透過範囲にご注意くださいませ!
紙や素材選びは経験値を積んでいくしかない!
失敗というより奥が深い…!という話ですが、使ったことのない紙や素材を使うときはいつもドキドキです(笑)
実物を触って、「もうちょっと厚みが欲しかったかも?」なんてこともあります。
可能であれば、先にサンプルなどを取り寄せたり、購入することをおすすめします。
私は、グラフィックさんの鈍器みたいなペーパーカタログ(総合版)を重宝しています!
他の印刷会社さんで注文する際にも使えるのでありがたい!
「この紙、この加工を使ってみたい!」というところからモノづくりがはじまるの、結構あるあるだと思う。
まとめ
以上、私が同人誌やグッズ製作でやらかした失敗あれこれをご紹介しました!
見ていただいた失敗の他にも、単純な誤字脱字をギリギリで発見したり、トーンの欠け(塗り忘れ)があったり、とにかく毎度わたわたしながら頑張っています…(笑)
今回は参考がてら失敗談についてお話しましたが、結局同人活動というものは、「とりあえずやりながら経験値を積んでいく。その過程も楽しむ。」という気持ちが大事かなぁと思います。
余計な失敗はしないに超したことはないですが、かといって「完璧に出来ないとやりたくない!」、「一度失敗したから私はダメだ!」になってしまうと、しんどいし続けられません。
とにかく最初は恐る恐るでも、回を重ねるごとにパワーアップしていって、周りもその様子を見てるのが楽しくて応援したくなっちゃう!みたいな関係性で続けていけるのが、平和で楽しい同人活動の世界かなと個人的には思っています。
…と、なんだか偉そうに語ってしまいましたが、私もまだまだ経験豊富とは言えません。
今後もどんな失敗をやらかすんだろうとビビリながらも、引き続き試行錯誤していこうと思います!
失敗したおかげでブログのネタになったしな!
それはポジティブが過ぎる。
おまけ(同人誌・グッズ製作チェックシート配布)
今回まとめた失敗などをもとに、自分用にチェックシートを作りました。
▼PNG画像はこちらからダウンロードできます(もちろん無料)
▼PDF版はこちらからダウンロードできます(こちらももちろん無料)
「自分用」と言いましたが、正確には、「自分用に作るつもりだったものを、せっかくだから他の方の参考にもなるように作ってみた」って感じです(笑)
他の方が使えるものになっているのか、あんまり自信がないのですが、参考になりそうでしたらご自由にお使いください!
- あくまで自己流をもとに作っているため、合わない方もいるかもしれません(ちなみに私はクリスタユーザーです)。
- 同人誌については、イラストや漫画、画像メインの本を想定しています。小説などテキストメインの本は作ったことがないため、応用できなかったらすみません。
- 個人で使っていただく分には、印刷したり追記したりご自由にどうぞ(改変して再配布とかはご遠慮くださいませ)。報告も不要です。
- ある日突然消えたり改変したりするかもしれません。
足りない部分が見えてきたら、そのうちアップデートするかもです。
反映できるかは分かりませんが、「自分だったらコレも書く!」などありましたら教えてください!
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしております。