【読書】読んだ本の紹介。クリエイティブな人の本は面白い。【2冊】
こんにちは、野々蘭(ののらん)です。
今回は珍しく、先日読んだばかりのホヤホヤ本も含めてご紹介します。
やっぱり感想って、読み終わってからすぐ書く方が本当はいいよね。
感想や振り返りは鮮度が大事!
「面白い!」を見つける ――物事の見え方が変わる発想法/林雄司
『デイリーポータルZ』編集長、林さんの本。
正直なところ、『デイリーポータルZ』はなんとなく知ってる…くらいだった。
ただ、以前の本紹介記事でポッドキャストの話をしたときに触れた、オモコロの原宿さんのポッドキャストを実際に聞いてみたところ、ゲストとして林さんが出演されていたのだ。
そこで林さんがこの本を書いていることを知ったり、本からは毎年なんとなく面白がっていた『地味ハロウィン』がデイリーポータルZ主催だったことを知ったりと、いろいろな「そうなんだ!」という知見(?)を得られた。
ポッドキャスト、聞いてみるもんですね。
▲サムネにも今回読んだ本が写っている(左が林さん、本を持っている方が原宿さん)。
さて、この本を読んで個人的に感じたことや気付きを、いくつかまとめてみようと思う。
例によって、個人的な感想であり要約ではない。
人様の参考にはならないかもしれないけど、読んでいてとてもワクワクする本だったことが伝われば嬉しい。
①世の中の面白がり方を教えてくれる大人が好きだ。
自分の中の気付きとして、私は「世の中の面白がり方を教えてくれる大人」が好きだと改めて思った。
あえて“大人”と言っているのは、大人になるほどそれが出来る人って、だんだんと希少になってくる気がするからだ。
皆さんも、大人に比べて子どものほうが発想が自由だったり、面白い視点を持っているイメージはないだろうか。
そんなこと考えたこともなかったなぁという質問をしてきたり、何故それを…?というモノを宝物箱に大事にしまいこんでいたり。
忘れてしまっているだけで、誰しもにそういう頃があったんじゃないかな。
そんな子どもも大人になるにつれて、色んなことに見慣れてきてしまったりすると、大体のことは「まあそういうもんだから」になっちゃったりする。
ましてや、「世の中は甘くないぞ」、「いつまでもバカなことやってるんじゃない」、「もっと生産性のあることを~…」みたいなのを教える(押し付ける?)立場になってしまいがちだと思う。世知辛いぜ。
なんかそういうのに息苦しさを感じているときに、「こんな風に世の中を見てみたらどうだろう」、「こんなところに面白さがあると思うよ」っていうのを教えてくれる人がいると、ちょっと肩の力が抜けたり、逆に活力になったりするのだ。
自分で世界は変えられないけど、世界の見方は自分で変えられる。
改めてそんなふうに思わせてくれる本だと思った。
林さんやデイリーポータルZのライターさんたちの発想力や行動力には遠くおよばないが、私自身もそういう視点を持った大人でいたいなぁ。
noteでも触れたけど、私の好きな本、『「ない仕事」の作り方』(みうらじゅん著)にも似たものを感じます。
②「好き」や「面白い」を集めると、立派なコンテンツになる。
前から薄々感じてはいたのだが、私は収集癖がある人を見るのが好きだ。
オタクのルームツアーとか、マニアックな私設博物館とか、決して高価だったり誰もが価値を見出すものではないけど、その人にとってはたまらないというものが並んでいる様子が良いなと思う(カオスならカオスな程楽しい)。
そしてそれは、本人にとっては自分が楽しくて集めているだけかもしれないけど、人から見たら立派なコンテンツになると思う。
こういう言い方をすると、他人の趣味を消費しているようにも聞こえ兼ねないので、ちょっと表現が難しいのだが…。
とにかく、誰かが何かを面白がったり夢中になったりして集めている様子って、私にとってはそれ自体がとても魅力的に思えてしまうのだ。
ただ、その「収集」って、物理的なモノの収集じゃなくてもいいのかもしれない。
林さんの話を読んでいると、なんだかそんなふうに思えてきた。
林さんは、街で見かけるものや興味が湧いたものを集めて、みんなも面白がれるような形にして出す、というのがとても上手な人なんだと思う。
個人サイト黎明期に都内のトイレの写真を撮って載せていた『東京トイレマップ』(いちおう有益性があると謳いながら、本当はただふざけたいからやっていたらしい)。
一般の人から集めたエピソードを集めて書籍化した『死ぬかと思った』シリーズ。
他にも本書の中やXを見てみても、日常で「〇〇なものを写真に撮って集めていた」みたいなエピソードがたくさん出てくる。
なんというか、そこに平成インターネットみを感じるんだよなぁ。
個人のパッションを感じられるが、見る人から見たら「そんなの集めてどうすんの?」みたいな感じ…とても好きだし「いいぞもっとやれ」と思ってしまう。
…ちょっと話がズレてしまった。
とにかく、「世の中の見方を変えて面白いものを探してみる」ことで、まずは自分の見てる世界が楽しくなるかもしれない。
さらに「集めた面白いものを、自分以外の人も面白がれるような形にして出してみる」ことで、共感する人が出てきたり、自分ももっと楽しくなるかもしれない。
そう考えると、「収集」という趣味と世の中を面白がることって、めちゃくちゃ相性良いのかもしれないなと思った。
ちなみに余談だが、私はストレングス・ファインダー(有名な自己診断ツール。現:クリフトンストレングス)の上位5位内に、「収集心」という資質が入っている。
そりゃあ好きだよね、こういう話(笑)
③自虐は本人が思うほど面白くない。
最後に、これは単純にグサっときたというか、自戒を込めて書いておきます(笑)
自虐、自分が相手だとついキツい言葉も言えちゃうし、照れ隠しで使うパターンもあるかもしれない。
でも、読者を心配させちゃうこともあるし、「本人が思うほど面白くない」と林さんは言い切っている。
私はけっこうやりがちなタイプなので、ちょっと気を付けようと思った。
あまり過激にならないよう言葉は選んでいるつもりだし、「自分ツッコミ」くらいにとどめているつもりではあるのだが…。
こんな感じで、「面白さ」という概念についての抽象的な話ばかりではなく、ライター向けの具体的な記事の書き方や、気を付けていることなどの話もけっこうあった。
まだまだ印象に残った部分や良いなと思った言葉はいろいろあったが、とりあえず今回はこのあたりにしておこうと思う。
文章を書く人、企画を考える人、とくにそういうのはないけどなんだか退屈している人には、ぜひ読んでみてほしい一冊だ。
お絵かきぐらしのはじめかた/松村上久郎
バンドデシネ作家(漫画家)で、絵の技法書を出したり、YouTubeでも活動されている松村先生の著書。
ちなみにバンドデシネとはフランス語圏の漫画の総称らしく、日本でこのスタイルの作品で活動する作家さんは珍しいそうだ。
本書はざっくり言うと、「絵で食べていくためのノウハウ本」になるだろう。
ただ、著者が語るのはいわゆるクライアントワークがメインのイラストレーターさんだとか、商業誌デビューして連載をする漫画家さんのような働き方ではない。
とにかく作品を描いて作品集(同人誌)などの商品をつくり、イベントに出たり、YouTubeをやってみたりと、個人の活動で生活していくというスタイルを提案しているのが珍しいところだ(松村先生は結果的に、技法書やこういった商業出版もするようになっているが)。
当然、このスタイルで人並以上にガンガン稼ぐというのは難しい。
実際本書でも「できることなら実家暮らしで家賃を浮かそう」とか、そもそも学生向けに書いている部分も多く、人によってどこまで取り入れられるかは変わってくるだろう。
「私は売れっ子になっていい暮らしをするんじゃい!」とか、「自分が家庭を支えないといけない」というタイプの人向けの本ではない。
ただ、「絵で食べていく=えらい大人(?)に認められてお仕事を貰わねばならないんだ」みたいなイメージしかなかった人にとっては、今はいろいろな選択肢があるんだなと思える本になっているんじゃないだろうか。
つまり、合わない人には合わないかもしれないが、逆に「こういう生き方もあるんだ」という希望になる人もいると思う。
私自身も正直なところ、松村先生のスタイルをそのまま真似るのは、資質的にも活動ジャンル的にも難しいかなぁと感じた(おっと、また自虐が喉元まで出かかってしまった…)。
でも、考え方や発信に関する部分など、あちこちに学びがあった。
そして何より、作品をつくることや、自分が出来ることを見つけて活かしていくことって、やっぱり楽しそう!と思えてくる。
絵や漫画を描くことが好きだけど、どう収入に繋げたらいいか分からない人、「描く」以外の部分をどう頑張ったらいいか分からない人なんかは、参考になるところが多々ある本だと思う。
ちなみに余談なんだけど、松村先生の個人サイトがとても好みだったりする(笑)
作品紹介や活動についてのポートフォリオ要素もありながら、趣味でつくったツールがあったり、日記が外部のブログなどではなくサイト内で書かれていたりと、個人サイト好きとしていろいろツボなのだ。
ていうか、そもそもサイト名が「松村上久郎公式HPうわあああ!!!」ってどういうことなの…?
こういうところも、松村先生の個性が感じられる部分だと思う(笑)
気になる人はぜひ覗いてみてください!
作品もいい意味でごちゃっとしていて、迫力あるペン画が個性的で素敵です!
ということで、今回は方向性はちがえど、創作活動のヒントになるような二冊をご紹介した。
そのときの興味でいろいろなジャンルを読んだりするけど、やっぱりクリエイティブな人の本は読んでるだけで楽しくなってしまう(紹介してても楽しい)!
「なんかこの本野々蘭好きそうだな」みたいなオススメ本があれば、ぜひ紹介してもらえると嬉しいです(笑)
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました!
¡Nos vemos!(またね!)

