本を読むのが好きな方は、なにかしらの形で読書記録をつけていますか?
私はずっと読書記録ジプシー(?)でして、いろんなノートや手帳、書き方を試しては、なんだかしっくり来ず…を繰り返しています(笑)
最近はFILOFAXのミニ6サイズのシステム手帳にひたすら読了リストなどを書いていました(手帳が可愛いのと、本当にただリストに追記していくだけなので、なんとなく続いています)。

▲使いまわし画像ですが、これは推し出版社を見つけるための、出版社ごとの読了数記録。
ただ、手帳が好きなのでこれはこれで良いのですが、ここにきてデジタルでも試してみたいなぁと思うようになりました。
いわゆるWEB上の読書管理サービス(以下:読書管理アプリ)みたいなものを使ってみたくなったのです。
読書管理アプリを使ってみたい!
ちなみに、私が読書管理アプリに求めるもの(あるいは求めないもの)は以下のとおり。
- 本の検索や登録が簡単(当たり前)
- 読了本が書影付きで一覧化できる
- 月に何冊読んだかが分かりやすい
- スマホ(機種問わず)、PCのどれでも使える
- 「積読」「これから読みたい」などステータスが分けられる
- 読了本一覧をアカウントがない人にもシェアできる
- 他者のレビューを見たり交流することはあまり求めない(淡々と登録したい)
- 本の感想や評価まではあんまり書かないかも(気まぐれ程度?)
こんな感じです。
読書管理アプリと呼ばれるようなものなら大体はクリアできるかと思いますが、ところどころ風土というか、個人的なスタンスへの向き不向きは出てきそうです。
そんなわけで人気どころのサービス、『ブクログ』と『読書メーター』の2種類を、とりあえず両方試してみることにしました。
アプリと言いつつブラウザ版メインで使用しているのと、あくまで数日間さわってみただけの感想ですが、自分にはこっちがいいかも?というのが見えてきました!
私には『ブクログ』が合っているかも。
結論から言うと、私個人としては、『ブクログ』の方が合っているかも!と感じました。
正直なところ感覚的な部分もありますが、気に入った部分をご紹介したいと思います。
サイトデザインや本棚がお洒落で好き
まず、純粋にサイトデザインや本棚の表現が好きです(笑)
そもそも『ブクログ』は、読んだ本や読みたい本などを、WEB上の本棚に並べて管理することができるサービスです。
まるで書店のオススメ本コーナーみたいに、本棚に自分が登録した本の表紙がずらっと並んでいるのは見ていて楽しいです。
本棚の色や材質を選んだり、読書カード風の表示にすることもできるよ。
ブラウザ版のサイトやアプリのUIもなんか可愛いなと。
一応『読書メーター』にも本棚機能はありますが、メインのページではないし、本棚っぽい見た目はブラウザ版だけのようです(ただし、後述するとおり、複数の本棚を無料でつくれるのは魅力)。
このへんは好みの問題だと思いますが、継続して使うなら、見た目の好みはけっこう大事な気がします。
本を「非公開」で登録できる
読んだ本をシェアしたい!と言いつつ、自分の本棚をまるまる人に見せるのってちょっと恥ずかしい…という矛盾もあったりします(笑)
でも、読んだ本はなるべく全部登録しておきたい。
そんなときに、本を非公開で登録できる機能があるのは地味に嬉しいと思いました(『読書メーター』には同様の機能はないようです)。
自分には読了本が全部見える化されているけど、ちょっと見せたくない本(笑)やあまり刺さらなかった本などはシェアしない…という使い方ができます。
個人の記録・管理に集中できる
これは私個人の問題なのですが、今のところ読書管理アプリにSNS的な交流要素や、レビューを読むことを求めていません。
とくに本のレビューがバンバン目に入ってくると、読む前に先入観が出来てしまったり、辛口すぎる人の感想を読んでなんかモヤっとしてしまったりと、あんまり読書が楽しめなくなってしまいます(笑)
『ブクログ』も感想を書いたりユーザーをフォローしたり、交流できる仕組みはありますが、積極的に求めていかなければ、わりと個人の記録に集中できそうだなと思いました。
新刊や話題作との出会いが楽しい
新作や話題作、ランキングなどが見やすく、TOPページから楽しいです(ブラウザ版)。
『ブクログ通信』というWEBマガジンでもテーマに沿った本紹介などがされており、これから読みたい本と出会えるワクワク感もあります!
他にもこんなメリットが。
他にも、『ブクログ』には以下のようなメリットがあります。
- 感想の文字数制限がない(『読書メーター』は制限あり)
- 本以外(CD、DVD、ゲームなど)も登録できる
- データのエクスポート機能がある(万が一サ終しても記録を残せる)
- Amazonアソシエイトと連携できるらしい
個人的に求めていたことではありませんが、ブログ代わりに長文で感想を書きたい方などには、文字数制限がないことなどはけっこう嬉しいかもしれませんね。
気になったところ
個人的に気になった点としては、かなり細かい部分ですが、登録時に読了日を選択できないのが地味に面倒だなと思いました。
登録し忘れていた本や過去に読んだ本を登録する際、勝手に読了日=登録日になってしまうので、登録後に編集しなければなりません。
その点は『読書メーター』の方が、登録時に読了日も選べて便利だなと思いました。
めっちゃ細かいことですけど(笑)
あと、本棚がテーマ別とかで複数作れたらな~とも思ったのですが、どうやら有料版でフォルダをつくる機能があるらしく、それが近い機能なのかもしれません(実際使ったわけじゃないので、思ってたのと違ったらすみません…)。
『読書メーター』は複数の本棚(アプリ版だと見た目は“棚”ではないけどw)を無料でつくれるので、このへんの機能的には『読書メーター』の方がありがたいと思いました。
テーマ別や1年ごとのオススメ本とかを紹介したい場合は、この機能があると良いかも!
『読書メーター』はこんな人向け。
そんな感じで、個人的には『ブクログ』が合っていると感じましたが、もちろん『読書メーター』にも良いところがたくさんあります!
つぎのような方には、『読書メーター』の方が向いているかもしれません。
読書仲間とつながりたい
『ブクログ』と比べると、『読書メーター』の方がユーザー同士の交流が盛ん(雰囲気もSNSっぽい)な印象を受けました。
フォロー関係なく「みんなのつぶやき」が見れたり、本を登録することで相性のいいユーザーさんを紹介してくれる機能まであるので、気になる人を探しやすそうです。
ゆるく交流したり、他の人の投稿が見たい人、趣味の合いそうな人が読んでいる本を見て読む本を探したい人などは、『読書メーター』の方が向いていそうだなと思いました。
レビューを読みたい・書きたい
「交流が盛ん」にもつながってくる話ですが、本のレビュー数は『読書メーター』の方が圧倒的に多いそうです。
たとえば私が今年読んだ本で、新書大賞2025を受賞している三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」のレビュー数を比較してみます。
- ブクログ…登録数:15651人、レビュー:1451件
- 読書メーター…登録数:12511人、レビュー:3083件
※数字は2025年8月4日現在のもの
本の登録自体は『ブクログ』の方が多いのに、レビューを書いている人は『読書メーター』の方が2倍以上も多い!
もちろんこれは一例であり、本やジャンルによるところもあると思います。
しかし、全体的に見ても『読書メーター』の方が、レビューを書く文化が根付いてるのかなと思いました。
会員登録していない人も、『読書メーター』を参考に見ていることが多いらしい。
読書記録を細かく可視化したい
『読書メーター』の特徴のひとつとして、自分の読書記録がさまざまな形で数値化・グラフ化されるというところがあります。
読んだ冊数はもちろんですが、そこから1日平均が割り出されたり、ページ数の累計や、多く読んだ著者が円グラフで表示されたりと、見ていてモチベーションにつながるデータを可視化してくれます。
個人的にここはとても好きなところなので、『読書メーター』も捨てがたい…!と思っていました。
ページ数の累計とかべつに重要な情報ではないんですけど、あるとちょっと嬉しくなるんですよね(笑)
『ブクログ』はシンプルに、月ごとの読了数(と、ジャンル内訳)のグラフだけ見ることができます。
というわけで、どちらにもそれぞれ異なる特徴と空気感?があるので、何を重要視するかで選んでみると良いと思います(めっちゃ普通の感想ですみません)。
まとめると、見た目とシンプルな使いやすさなら『ブクログ』、交流重視かつ無料で色んな機能が欲しいという人は『読書メーター』がオススメです。
今回はこの2つに絞って試してみましたが、ほかにもいろいろな読書アプリがあるので、気になるものがあればまた試してみるかもしれません。
おわりに(私のブクログの本棚はこちら)
以上、『ブクログ』と『読書メーター』を両方試してみたまとめでした。
調べたことも含めいろいろ語っておりますが、言うてまだ始めてから数日しか経っていないため、今後感想が変わることもあるかもしれません(笑)
一応現状は『ブクログ』中心に使っていこうと思っているため、もし私のカオスな本棚(マジで小説がない…)が気になるという方がおりましたら、コチラから覗いてみてください。
基本的にレビューとか星(評価)とか未記入で放り込んでるだけの備忘録なので、その点はご了承ください(笑)
※今のところ、今年に入ってから読んだ本をどんどこ登録しています。
また、デジタル管理は便利だし楽しそうですが、「じゃあ、今までの読書用の手帳はどうすんの?併用するの?」という悩みも出てきますよね。
私としては、先ほどのシステム手帳は引き続き読書関連には使いたいので(しおりの収納場所にもなってるし)、個人的なメモや人目を気にしない感想などを書いていきたいなと思っています。
上手く使い分けができますように…!
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました!
¡Nos vemos!(またね!)