【読書】2月に読んだ本。世にも奇妙な“日記本”と出会えてホクホク。【3冊】
こんにちは、管理人の野々蘭(ののらん)です。
もう3月も終わりに近づいているというのに、今さら2月に読んだ本の紹介です。
すみません、noteの毎日投稿チャレンジ(3月20日までの1ヶ月間)で完全にエネルギーを使い果たしてしまいました…(^p^)
現在進行形でちょっと燃え尽きかけているのですが、本紹介だけはなんとか更新したかったので、今回もよければお付き合いください。
2月も面白い本と出会えました!
まだ夜な気がしてる(略)/マンスーン
タイトルを(略)としてしまいましたが、正式なタイトルは『まだ夜な気がしてる。まだ7時な気がしてる。まだ土曜日な気がしてる。まだ家にいてもいい気がしてる。まだ仕事しなくてもいい気がしてる。まだ働かなくてもいい気がしてる。まだ15時な気がしてる。まだ4月な気がしてる。まだ26歳な気がしてる。まだ22時な気がしてる。本当はもう朝になろうとしている。』です。
この時点で衝撃的すぎる(笑)
でも、本のタイトルとしては長いけど、実はみなさん見慣れている文章のボリューム感だったりします(答えは後程)。
マンスーンさんは、webメディア『オモコロ』などで活躍しているライターさん。
本書は、2018年から約7年間Twitter(現X)に投稿された日記(帯の紹介文では“日記のような何か”と称されている)をまとめた一冊です。
まさにこの「日記のような何か」という表現が言い得て妙というか。
単なる出来事の羅列のようでそうでもない、エッセイとも言えない、どこからが本当でどこからが虚構(?)なのかも分からない、なんとも不思議な世界が(当時のTwitterの文字数制限であった)140文字いっぱいに詰め込まれている。
そう、本のタイトルも、それらと同じように140文字になっているようです(私は数えていないけど、ご本人のnoteいわく)。
と、ここまででなんとなく特殊な本だということが伝わったと思うのですが、私個人としてはめちゃくちゃツボってしまい、正直今年読んだ本の中で3本の指に入るんじゃないかというくらい好きな本になりました。
まだ3月だけど!(笑)
初めて手にしたときの感想は、「なんなんだ、この本は!」です。
私はYouTubeの『オモコロチャンネル』視聴者ではあるものの、マンスーンさんについては実はそこまで知っていたわけではなく、Twitterでこういった日記を書いているということも知りませんでした。
最近になっていわゆる「日記本」や「エッセイ」の類に興味を持ちはじめていろいろ読んでいるものの、140文字以内に収められた独特の言語感覚とリズム感、それが約7年分も凝縮されているという本は、私にとってはなかなかに衝撃的。
とくに、マンスーンさんの感性というか、言葉の選び方や表現力が妙に癖になるんですよね。
日常の中で、そこに目をつけることがある!?とか、そのことに対してそんな言葉が出てくるの!?とか、その感覚の瑞々しさは、まるで最近地球にきた異星人なんじゃないかと思う程(褒め言葉です)。
ちょっと頭が疲れていた時期に、難しいことをなにも考えず、ただただ言葉だけを楽しめたというのも良い読書体験だと思いました。
万人がハマる本なのかはちょっと分からないけど、「こういう本もあるのか」と、存在そのものが面白いなと思える本に出会えて良かったなと思います。
これは紙で持っておきたいタイプの本でしたね!
ふつうに働けないからさ、好きなことして生きています。/平城さやか
『アトリエ風戸(フト)』という屋号で活動中の平城さやかさんの本。
イラストレーター・エッセイスト・ハーバリストなど、様々な肩書で創作活動をされているそうです。
そもそも本をとったきっかけは、タイトルでハっとさせられたから。
「ふつうに働けないから」という言葉のあとに、「好きなことして生きています」というポジティブな言葉がつづいているのが、私にとってはとても印象的であり、少し驚きでもありました。
平城さんはもともと虚弱体質だったそうですが、派遣OL時代に大きく体調を崩してしまい、別の道を目指して退職。
そこからアルバイトをしたり様々な挑戦をしつつ、現在では創作活動一本で生活されているそうです。
もちろん、それは容易なことではありません。
心と体の繊細さと上手く向き合いながらも、好きなことを仕事にすることに対し、強い信念がある平城さんだからこそ、出来ているんだと思います。
ただ、よくあるフリーランスのイメージ、たとえば「食べていくために一人ブラック企業と化す」とか、「クライアントの信頼を得るためにも、体に鞭打って働かねばならない(体が弱いなんて表に出したら仕事を貰えないかもしれない)」というイメージとは違う、もっと個々にあった生き方・働き方というのがあるんだな(あってもいいんだな)ということを、この本は気付かせてくれました。
いわゆるフリーランスクリエイターのノウハウ本というよりはエッセイ寄りですが、働き方に対する固定概念を崩したい人、生きづらさを感じている人は、なにかヒントがもらえるかもしれません。
自分をよく知ることで、無理せずに済んだり、ここだけは頑張れるという線引きが出来るんだなと思いました。
空気の検閲 大日本帝国の表現規制/辻田真佐憲
一気にガラッと変わり、歴史の本です。
昨年ベストセラーとなった『「あの戦争」は何だったのか』の著者、辻田さんの過去作をちょこちょこ読んでおります。
本書は戦前から戦時下に行われた発行物(書籍や映画、レコードや演劇なんかも含む)に対する検閲について書かれた本。
てっきりプロパガンダ的な話や戦時中の表現規制が中心かと思いきや(もちろんその部分にも紙幅は割いているが)、思いのほか「売れるからエロを書きたい出版元」VS「少人数でノイローゼになりながらも大量の著作物を読まされる検閲官」の戦いみたいな話が多く、それが印象的でした(※例としてエログロな作品の引用が多用にあるため、苦手な方は注意)。
誰だって作品を発行するからには、発禁処分になりたくない。
だからこそ、出版元は先回りして、様々な対策(伏字を多用したり、外国語で表現してみたり…今見ると「嘘でしょw」と言いたくなるようなあらゆる方法で)を講じることになる。
検閲する側も人手が少なく、法も追い付いていない中で、出てきたものを発禁処分するよりは、空気を読ませることでそもそも引っかからないものを作らせたい。
そんな双方の奮闘を見ながら、“表現の自由”の有難みを感じる現代人なのでした(月並みな感想ですが…)。
辻田さんの本は、政治的な内容に偏りすぎず、かといって歴史マニア向けや娯楽に偏りすぎることもなく、私みたいな知識の薄い人間の知的好奇心を刺激する、いいきっかけになる本が多いです。
現時点でKindle Unlimitedの対象にもなっている本なので、興味があればぜひ活用して読んでみてください!
\【30日間無料体験】Kindle Unlimitedを見てみる!/そんなわけで、2月に読んだ本の紹介でした。
先月の終わりに、「もうちょっと読む本の幅を広げたい」的なことを言ってましたが、これは広がったことになるんでしょうか(笑)
もう3月も終わりますが、3月は再び併読(と言う名の冒頭つまみ食い読み)の嵐で、なかなか読了に辿り着きません…!
そろそろこの読み方どうにかした方がいいですかね。
でも、気になった本はとりあえずダウンロードするなり買うなりして、気が合いそうか(?)確かめたくなってしまうんです。
こういうとき、Kindle Unlimitedに入っていて本当に良かったなと思います(笑)
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました!
¡Nos vemos!(またね!)


