今年に入ってから、より本を読むことが増えた気がします。
そういうと、なんかすごく前向きで意識高い感じに聞こえるかもしれませんが、正確には「上半期いろいろとボロボロすぎて、本を読むこと(と、あつ森)くらいしかやる気になれなかった」と言った方がしっくりくるかもしれません。
見方を変えれば、「何もできてないけど本は読めている(と自己肯定できる)」、「本を読んでいる間は余計なことを考えずに済む」という点で、読書に救われていたとも言えます。
言うて世界観に浸るタイプの小説とかは全然読んでないけどね…。
とくにテーマを決めてはいないのですが、今年は哲学とか、デジタルデバイスやSNSとの付き合い方に関する本をよく読んでいる気がします。

そんな今日この頃ですが、家に引きこもりがちだったこともあり(あと近場にあんまり大きな書店がない)、本との出会いはどうしても、AmazonやYouTubeになることが多いです。
そのため、購入履歴からのオススメ機能だったり、特定の発信者さんの紹介だったり、想定の範囲内のジャンルに偏りがち。
ということで、もうちょっと新鮮な本との出会いが欲しいと思い、久しぶりにBOOKOFF(ブックオフ)に行ってみることにしました。
めっちゃ遠いとかではないし、とくべつ中古本に抵抗があるというわけでもないのに、気付けば数年ぶりかもしれない…(笑)
AmazonのKindle Unlimitedのヘビーユーザーなので、家にいても読みたい本がどんどん出てきちゃう…というのも理由の一つかも。
それでもやっぱり、リアル書店ならではの出会いや、紙の本特有のインスピレーションみたいなものも大事にしたいよね。
本との偶然の出会いっていいよね。

せっかくなので、今回購入した本をざっくりご紹介します。
- 1行バカ売れ/川上 徹也
- 20代で隠居: 週休5日の快適生活/大原扁理
- 年収90万円で東京ハッピーライフ/大原扁理
- 最後はなぜかうまくいくイタリア人/宮嶋勲
- 感情ことば選び辞典/学研辞典編集部
- TPO別カクテルBOOK315/成美堂出版
以上の6冊です。
コピーライターさんの本、ライフスタイル系のエッセイ、イタリア人あるある(?)についてのエッセイ、カクテルの図鑑、ことば選びのための辞典…。
自分っぽいような、カオスのような。
個人的には、なんやかんや「気になっていた本が運よく手に入った」感もあります。
川上徹也さんは別の著書を何冊か持っているし、大原扁理の本さんはYouTubeで色んな方が紹介していて気になっていたし、宮嶋勲さんのイタリア人の本も、Amazonで見て面白そうだなと思っていました。
中古本は著者の方にお金が入らないので、そこはちょっと申し訳ない気持ちもありますが、読み終わった本が捨てられずに別の読みたい人の手に渡るのは、サステナブルで良いのかなって思っています。
そのかわり、新刊で読みたい!という気持ちになったものは「中古や文庫化を待とう」とはせず、その時に買うようにしています。
あくまで個人的なスタンスですが、読みたいときが旬でありご縁だと思っているので…(どんどん気になる本が出てくるので、待っているうちに優先度が下がって読まずじまいになってしまうこともありますし)。
食べたいものと読みたい本は、そのときの気持ちの鮮度を大事にしたいです。
お財布の都合上、なかなかすべてを買うわけにはいきませんが…(笑)
自分でも意外な購入本たち。
さて、そんなラッキーな出会いもありつつ、思いがけない出会いがあるのもリアル書店・中古書店の面白いところです。
中古書店のメリットは、お値段的な部分はもちろん、「自分でも意外な興味の対象」や「世間の流行とは関係ない偶然の出会い」を楽しめるというところが大きい気がします。
それ自体は普通の書店にも言えることですが、より「何が置いてあるか、行ってみないと分からない感」がわくわくするというか(笑)
今回も、自分でも全然予想していなかったけど、思わず買っちゃった本がありました。
TPO別カクテルBOOK315/成美堂出版
名前と表紙を見たまんまのとおり、カクテルの図鑑です。
TPO別(定番、お祝い、アフター5など)に、カクテルの写真や名前の由来、特徴やレシピなどが紹介されています。
合間にBarでのマナーや注意点などのコラムがはさまっているのも、知らない世界を覗いているような感じで楽しい。
ぶっちゃけ私はBarもお洒落なカクテルも縁がないし、そもそもお酒が弱いです(好き嫌いで言ったら好きですが、弱すぎて楽しい時間が一瞬しかないので、最近はほとんど飲まなくなりました…笑)。
ただ、昔からカクテルというものになんとも言えないロマンと憧れを感じていたんですよね。
美しい見た目はもちろん、名前や歴史にも物語があって面白い世界だなぁと。
そんな感じで、目の保養的な意味で思わず手にとってしまった本です。
あと、自創作キャラにBar店長設定の子がいるのに、知識なさ過ぎてどうなんだと思っていたのもある…。
わりと古いからか、Amazonで調べても出てこないニッチな本のようです(笑)
そういった本と出会えるのも、中古書店ならではかもしれません。
感情ことば選び辞典/学研辞典編集部
学研辞典編集部が発行する「ことば選び辞典」シリーズの一冊。
まさにさまざまなジャンルの“創作する人”のための辞典で、公式サイトではこのように紹介されています。
「嬉しい」「悲しい」などの気もちの微妙な違いを表現しきれず,もどかしい――そんなとき,しっくりくる表現を探すために開く辞典。小説,シナリオ,歌詞などの創作にもぴったり。薄い,軽い,小さいの三拍子で,いつでもどこでも使える。
学研出版サイト
要するにことばの「言い換え」を探すための辞典なのですが、創作活動やこういったブログを書くうえで、「かゆいところに手が届きそう」な感じが良い!と思い手にとりました。
というのも、同シリーズに収録する言葉の選定にあたっては、実際に「創作クラスタ」たちが投稿する作品を読み込んで使用頻度の高い言葉を探したりと、ガチで創作クラスタに寄り添ってつくられた辞典なんだそう。
これらの情報はあとから調べたことなので、購入したときは完全にフィーリング買いだったんですけどね(笑)
内容的にはどんな感じかというと、一つのキーワードに対して、類語や言い換えにつかえる言葉、簡単な例文がコンパクトにまとまっています。
ありがたいのは、漢字の熟語だけでなく、カタカナの言葉ややわらかい表現、オノマトペなども載っているところ。
たとえば今パっと開いたところに「恨む」というキーワードがあるのですが…(例えが怖い)。
- 【熟語】遺憾、怨恨、宿縁…ほか
- 【カタカナ】ルサンチマン(憎悪)
- 【やわらか】根に持つ…ほか
こんな感じ。
ひとつひとつの熟語の微妙なニュアンスのちがいも書いてあるので、「あ、これに言い換えるのはちょっとちがうな」というのも分かりやすい。
見ているだけでも勉強になるし、「あんまり堅苦しくはしたくないんだよな~」というときにもつかえる表現が入っているので、創作でもブログでも、いろんな場面で役立ちそうです。
なによりリアル辞書特有の鈍器じゃないのもいい(笑)
イメージでいうと、県民手帳とかにありそうなサイズ感です(例えがマニアック)。
創作活動をしている方はもちろん、子どものころ辞書をめくるのが好きだったという方にもオススメです!
ついでに、同シリーズで個人的に気になった辞典も貼っておきます。
▲正直に言おう、厨二心がくすぐられるんだ。
実際に使う機会があるかはさておき、とてもテンションが上がりそう。
Amazonで中身のサンプルが見られるので、気になった方は見てみてください(笑)
おわりに
軽い購入品紹介と「リアル書店(中古書店)って楽しいよね~」っていう話をサラっと書くつもりが、なんかやたらと語ってしまいました…。
なんだよ日記で約8000文字って。
本当なら、「ブックオフ行ったよ」日記と「この本オススメだよ」記事と分けたら2記事分のネタになったんでしょうけど、書きたいことを一気に詰め込みたくなってしまう性分でして、気付いたらこんなことになってました。
読者さんが読みやすいボリューム感てどのくらいなんだろう…。
「ことば選び辞典」を見習って、もっとコンパクトにすべきかもしれません。
それでは、本日もお付き合いいただきありがとうございました!
¡Nos vemos!(またね!)